秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる
エドモントンでは冬以外の季節が驚くほど早回しに過ぎてゆきます。このうたは初めての夏が訪れるやいなや思い起こされた一首です。
I cannot see any sign the autumn has come
and yet the wind suddenly blew my breath away.
詩的に昇華してない。たぶん難しいのは風の「おと」です。風がひゅーひゅーいったり枝がざわめいたりしたら秋を感じるには十分すぎる。その一歩手前の感覚を捉えている気がします。古代日本における五感の表現はけっこうconvergenceしてて、この場合も「あっ」っていう気配を指しているのではないでしょうか。←ようはsoundを遣いたくないという
目には見えない万葉の秋を、あえてアルバータの風景で表現するという無理筋をやってみましたけど、初夏の風情を感じると言われたらそれまでのような気がしてきました。でも、ほんとに風のおとにはっとしたんです。
よいアイディアをお持ちの方がいらしたら是非おしえてください。MS
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